2006年3月12日に行われた北陸内視鏡外科研究会トレーニングコースの報告をいたします。
谷口 桂三先生を世話人とし、伴登 宏行、藤井 秀則先生、飯田 敦先生を講師として、須賀川市のエチコン研究センターで3月12日(日)に開催しました。
3月11日(土)昼前に福井市をチャーターしたバスで出発し、順次金沢市、富山市で参加者を乗せ、郡山市へ向かいました。この日は日本胃癌学会、日本腹部救急医学会が開催されており、それらに出席していた参加者は郡山市の宿泊するホテルに集合しました。
受講者は川上 義行、土居 幸司、森 和弘、佐藤 就厚、舩木 健一郎、安居 利晃、塚山 正市、林 泰生、藤田 邦博、戸川 保、藤岡 雅子各先生、計11名で、無事ホテルに集合することができました。その夜は研究会からの援助で懇親会を開き、各自自己紹介を行うなど、親交を深めることができました。
3月12日(日)は午前8時にバスでホテルを出発し、研究センターに向かいました。まず、3人の講師による講義を約1時間30分受けた後に、豚によるトレーニングを開始しました。行う術式は決められておらず、各自が取り組みたい手術を行ってもらうことにしました。やはり、腹腔鏡下胃切除術、腹腔鏡下大腸切除術に対する関心は高いようでした。途中、昼食をはさみ、16時まで実技を行いました。受講者が2名でひとつのテーブルを利用することができ、かなり濃密に実技が行えたと思います。
講習を終えるにあたり、受講者に証明書が渡されました。今回の講習会は日本内視鏡外科学会の公認を受けているため、今回の出席は技術認定試験に受験する時の点数になります。参加費は5万円とやや高いのですが、受講する価値は十分あると思います。
帰りも無事全員帰宅し、大きなトラブルはなく、講習会を終了することができました。
受講後のアンケートを見ると、実技の時間がもっとあればよいという意見が多かったです。この点も含め、今後も定期的に講習会を開催し、工夫を凝らし、北陸の内視鏡外科の発展の基礎となるものにしていきたいと思います。